はやぶさ1/2レプリカ (JAXA筑波宇宙センター 2010/08/02) → |
2010/08/01 19:00 - 21:00 於: 城西国際大学観光学部AVホール
2010/09/05 吉川真准教授の「はやぶさ講演会」の動画をyoutubeに投稿しました。↓☆講演会動画からご覧下さい。
◇吉川 真(よしかわ まこと)氏
宇宙航空研究開発機構(JAXA)准教授
はやぶさプロジェクトサイエンティスト
はやぶさ2準備チーム長
1962年、栃木県栃木市生まれ。東京大学理学部天文学科卒業。同大学院卒業。理学博士。 郵政省通信総合研究所を経て、1998年に文部省宇宙科学研究所に異動。専門は天体力学。
太陽系小天体の軌道解析が専門。人工衛星や惑星探査機などの軌道決定について研究も 進めている。小惑星探査ミッションなど惑星探査ミッションに関わるほか、天体の地球 衝突問題(スペースガード)にも関心を持って、研究や啓蒙活動を進めている。
◇吉住 千亜紀(よしずみ ちあき)氏
和歌山大学宇宙教育研究所 研究支援員
徳島県出身。愛媛大学理学部物理学科卒業後、川崎重工業株式会社にて宇宙関連分野の研究に携わる。
2001年より徳島県立あすたむらんど子ども科学館に勤務。オープン当初よりプラネタリウムの企画・運営に携わり、小惑星探査機はやぶさをテーマにした「ボクノチイサナオホシサマ」他、多数の番組を制作。
DVD「祈り」(JAXA制作)のシナリオ原案も担当。2008年より和歌山大学。
城西国際大学加藤観光学部副学部長から、地元鴨川市民との交流を深めるため、夏のイベントを計画しており、そのメインイベントとして講演会の検討要請がありました。丁度当会会員和田氏から旬の「はやぶさ」に大きく携われた吉川真准教授の講演会を企画しようとの提案があり、その提案が城西国際大学殿の要望に一致する形にて本講演会が決定しました。
更に、はやぶさを発射前からマークし当時勤務していた徳島県アスタムランド科学館のプラネタリウム番組を製作され、最終的にはJAXAとはやぶさプロモーションビデオ「祈り」の製作に関わられた吉住千亜紀先生のオーストラリアへのはやぶさ帰還インターネット中継(和歌山大学)に出張された様子もお話し頂こうということになりました。
城西国際大学加藤副学部長からお話しをいただいたのが6月後半で、本番まで1か月強と時間がない中、両先生に連絡を取り数々の講演予定で埋まっているタイトなスケジュールの中偶然にも8月1日の時間を頂く事ができました。
今思うと、オーストラリアウーメラ砂漠の予定地点ど真ん中にカプセルを帰還させた技術と同じくらいピンポイントでの日程調整の成立に運を感じさせた講演会計画であったと思います。
改めて、お忙しい中日程調整を頂きお越しいただいた吉川真先生、吉住千亜紀先生、そしてはやぶさにも協力支援しておられ講演会に駆けつけて頂いた国立天文台国際連携室吉田二美先生(当会技術顧問)に感謝申し上げます。
追記。
文部科学省・宇宙開発委員会により、「はやぶさ2」の開発が決定されました。上の新聞記事の画像をクリックすると、別のウィンドウが開いて拡大画像がご覧いただけます。
また、同様に広報用のポスターも拡大画像がご覧いただけます。
加藤副学部長の司会で幕を開け、城西国際大学石田観光学部学部長のご挨拶、そして鴨川市教育委員会長谷川教育長のご挨拶を頂き、当会事務局から講演者の紹介が行われ講演がスタートしました。
第一部 最初が吉住千亜紀先生が製作に関わられたJAXAプロモーションビデオ「祈り」の上映を行いました。今回、吉川先生・吉住先生の豪華掛け合い解説をバックにビデオを上映頂きました。お二人にお聞きしたところ、二人での掛け合いは初めてとの事です。元々精密なコンピュータグラフィックによるはやぶさや小惑星イトカワ映像が更に良く理解頂けた事と思います。上映の後、吉住先生のオーストラリアウーメラ砂漠でのはやぶさ帰還を見届けられた際のお話しを伺いました。はやぶさが燃え尽きた後、参加メンバー全員で深呼吸を何度もされたとの事です。燃え尽きたはやぶさの分子を吸い込んで一緒に日本に帰ろうとの言葉に、来場の皆様も深いはやぶさへの想いを感じられたと思います。
第二部は、吉川真先生によるはやぶさプロジェクトの概要をお話し頂いたが、数々の困難を乗り越え最後のオーストラリアへの帰還に際してはカプセルを予想地点のど真ん中に舞い降ろした高い技術に感銘を与えました。また、地球に突入する直前まで傷だらけのはやぶさが操作不能による最悪の事態を避ける措置を取り続け最後の段階でオーストラリアウーメラ砂漠へ帰還させる判断をされたとの、最後の最後まで緊迫したコントロールをされていた事を伺い深い感銘を受けました。
吉川先生には、講演後アンケートに記入された質問全てにご丁寧なお答えを頂きました。はやぶさカプセル公開やはやぶさ2準備チーム長、そして大学授業等々とお忙しい中、ありがとうございました。
・城西国際大学 石田観光学部学部長・鴨川市教育委員会 長谷川教育長 ご挨拶
・吉川 真 准教授 1/4
・吉川 真 准教授 2/4
・吉川 真 准教授 3/4
・吉川 真 准教授 4/4
吉川 真准教授から提供頂いた資料です。ここをクリックするとご覧頂けます。
吉住 千亜紀研究支援員から提供頂いた講演会で使用されたプレゼン資料です。ここをクリックするとご覧頂けます。
来場者の皆さんからの質問に、講師の吉川先生、吉住先生から回答を頂きました。お忙しい中、どうもありがとうございました。
Q2. ミネルバはどこにいるんですか?回収はできないのですか?
Q3. トラブル発生時の解決までのプロセスを教えてください。全員の会議、プロマネ決定、若手に任せる面は大きいのですか?
Q4. 吉川先生は子供の頃、どんな子供でしたか?勉強は好きでしたか?何をして遊ぶのが好きでしたか?(小6、小4、小1の母より)
Q5. 宇宙人はいると思いますか?アポフィスから地球は助かりますか?
Q8. イトカワはどのように発見され、またどのような条件でイトカワが探査の対象として選ばれたのですか?
Q9. オーストラリアに着いた時、カプセルにひびが入っていたら何故消毒しないといけないのですか?
Q11. リアクションホイールが海外製らしいですが、日本で作成することは出来ますか?
Q12. プロジェクトに実際にかかわった方のお話が聞けて大変興味深かったです。通信が途絶えた後に復活するという大変劇的な過程がどうだったのかさらに知りたいと思いました。
Q13. 化学エンジンとイオンエンジンの大まかな違い、速度の違い、コントロールする技術について教えて下さい。
Q15. 打ち上げから帰ってくるまで、こんなに長い年月が必要だったのでしょうか?
Q16. 10年以上かかるこの様なプロジェクトはどの様にして進められたのでしょうか?
Q17. ウーメラ砂漠に着地したカプセルは、あの青い無風の場合の予想地のどのへんだったのでしょうか
Q19. はやぶさが故障しなかった場合は、再度任務があったのですか?
Q20. カプセルの中にイトカワの物質が有った場合、最も期待したい解析結果とその成果は何ですか?
Q1. 軌道計算とは何ですか?(鴨川市 男性 70代)
Q2. ミネルバはどこにいるんですか?回収はできないのですか?(鴨川市 女性 30代)
Q3. トラブル発生時の解決までのプロセスを教えて下さい。全員の会議、プロマネ決定、若手に任せる面は大きいのですか?(鴨川市 女性 30代)
Q4. 吉川先生は子供の頃、どんな子供でしたか?勉強は好きでしたか?何をして遊ぶのが好きでしたか?
(小6、小4、小1の母より)(鴨川市 女性 40代)
Q5. 宇宙人はいると思いますか?アポフィスから地球は助かりますか?(鴨川市 男性 10代)
Q6. 「はやぶさ」は24時間誰かが見張っていたのですか?(鴨川市 女性 30代)
Q7. 「はやぶさ」命名の由来はなんですか?(鴨川市 女性 30代、佐倉市 女性 40代)
Q8. イトカワはどのように発見され、またどのような条件でイトカワが探査の対象として選ばれたのですか?(南房総市 女性 60代)
Q9. オーストラリアに着いた時、カプセルにひびが入っていたら何故消毒しないといけないのですか?(鴨川市 女性 20代)
Q10. イオンエンジンの原理が知りたいのですが。(鴨川市 男性 60代)
Q11. リアクションホイールが海外製らしいですが、日本で作成することは出来ますか?(鴨川市 男性 30代)
Q12. プロジェクトに実際にかかわった方のお話が聞けて大変興味深かったです。通信が途絶えた後に復活するという大変劇的な過程がどうだったのかさらに知りたいと思いました。(鴨川市 男性 40代)
Q13. 化学エンジンとイオンエンジンの大まかな違い、速度の違い、コントロールする技術について教えて下さい。(鴨川市 男性 50代)
Q14. 太陽フレアって何ですか?何か影響はあるんですか?(鴨川市 女性 10代)
Q15. 打ち上げから帰ってくるまで、こんなに長い年月が必要だったのでしょうか?(館山市 女性 60代)
Q16. 10年以上かかるこの様なプロジェクトはどの様にして進められたのでしょうか?(佐倉市 女性 50代)
Q17. ウーメラ砂漠に着地したカプセルは、あの青い無風の場合の予想地のどのへんだったのでしょうか?(佐倉市 女性 50代)
Q18. 帰還時にどのようなことを想いましたか?(鴨川市 男性 50代)
Q19. はやぶさが故障しなかった場合は、再度任務があったのですか?(鴨川市 男性 50代)
Q20. カプセルの中にイトカワの物質が有った場合、最も期待したい解析結果とその成果は何ですか?(鴨川市 男性 50代)
はやぶさ講演会に併せて、会場となった城西国際大学観光学部の入り口前の広場では、鴨川市に天文台をつくろう会による星空観望会が行われました。
天体望遠鏡を設置し、参加して下さったみなさんに天体写真などの参加記念品を配布しました。
あいにく天気が悪く、本物の星空は望めませんでしたが、星空談義などを参加者の皆さんと楽しみました。
星空観望会やまちかど観望会のスケジュールは、本ホームページ左サイドメニューの「カレンダー」に掲載されています。
まちかど観望会は、安房鴨川駅西口ロータリーで原則毎月1回開催しています。どなたにでも気軽に無料で天体望遠鏡を覗いて頂いています。
どうぞ、鴨川の空に輝く星の美しさに驚き、宇宙を身近に感じ、楽しんで下さい。
会場は、ほぼ満席(200席)となる来場者を迎えることができました。その内訳をみると次の通りです。
@ 住居:鴨川市内(70・8%) 県内他市(24・6%) 千葉県外(4・6%)
A 世代:小学生(15・4%) 中高生(6・9%) 他(77・7%)
B 鴨川市への来訪目的:観光(3・1%) 講演会(96・9%)
C 性別:男性(58・5%) 女性(42・5%)
このことから見えることは
@ 男性女性を問わず、話題性のある興味・関心の高い講演内容であることが伺えます。
A 市内からの来場者の占める割合を考えると、「鴨川市に天文台をつくろう会」としては、本市で開催した意義は大きいものがあると推測されます。宇宙・天文への興味の現れとして今後の活動の後押しをいただいた感があります。
B 市内中心部からやや離れた会場にも関わらず、県内及び県外からもこのように講演会を目的に参加されたことや小中学生の参加があったことを考えると、改めて本講演内容への関心の高さが伺えます。合わせて広報の賜物と考えられます。
C 小中学生の参加が22%あり、子どもたちに夢を育む活動の一環が展開されたものと思われます。
D 対象者をどこにおくかという視点から講演会のあり方はいろいろ考えられます。その一つとして、教育・文化の発信地としての鴨川市として考えると、それなりの発信はできたものと考えられます。特に、開催時刻については、昼の活動が終了した市内在住や観光客の集客という点では適切であったかと思われます。次代を担う子どもたちの夢を育てるという視点から考えると、一人でも多くの子どもたちの参加のし易い時刻、会場の検討は求められます。合わせて、学校教育との連携という点から考えると学校を通した案内の充実等時間的に余裕があったらなお良かったと考えられます。
E ご夫婦での参加や家族連れの参加等が多数あり、家庭で話題を共有する姿が伺えます。
・ JAXA小惑星探査機「はやぶさ」物語 吉川准教授のビデオ・メッセージです。 ・ 和歌山大学宇宙教育研究所 吉住先生の所属されている研究所です。 ・ JAXA 小惑星探査機「はやぶさ」物語 『祈り』 講演会で上映されました。 |
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7年ぶりに地球に帰還した「はやぶさ」のカプセル→ |
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提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA) |