■ ハワイ観測所遠隔授業10/312007.11.3

 城西国際大学観光学部プレゼンテーションルームをお借りして、ハワイ観測所遠隔授業を開催しました。
当日は江見地区小学生、江見中生約90名に保護者、教育委員会関係者それに当会から12名の参加スタッフで総勢130名で熱気ムンムンの授業となりました。
 まず国立天文台国際連携室吉田研究員による導入授業そして当会山田顧問持参の隕鉄を実際に持ってみての勉強があり、いよいよハワイからの遠隔授業が林准教授により開催されました。
 最後に、子供たちから「太陽は酸素が無いのになぜ燃えているのですか?」「月の模様は日本ではうさぎに見えますがハワイではどう見えますか?」との質問があり林先生が丁寧にお答えいただきました。
 また、中学生からは「EKBO:カイパー・エッジワースベルト天体」についての難しい質問も飛び出しました。彼からは天文学者になりたいがそれまでハワイにいてください!とのコメントに対して、先生からこんなすてきなメッセージが彼に届けられました。

「さてエッジワース・カイパーベルト天体について質問をしてきた中学1年の天文学者志望の生徒さんにぜひお伝えいただきたいことがあります。
今から8年後ぐらい(よりあと)に冥王星をフライバイ(そばを通り過ぎる)して太陽系のあまり知られていない辺境に踏み込もうとしているニュー・ホライズンズ という衛星があります。英語の教科書みたいな名前ですが、研究者たちが未知の世界を調べようという意欲を表しています。アメリカが打ち上げた衛星ですが、すばる望遠鏡はその行く先にどのような天体があるかをこれから10年近くかけて調べていきます。中学1年の生徒さんなら大学の後半になっているころでしょう。こんな気の長い計画もあります。それほどに太陽系のはじっこに近い方のことは判らない部分が多いのです。
ぜひ若い皆さんにそうした謎に満ちた部分の研究を進めていただければなあ、と願っています。」
なんとすてきなメッセージでしょうか!林先生ありがとうございました。

参考:ニューホライズンズ http://pluto.jhuapl.edu/ 
   http://ja.wikipedia.org/wiki/ニュー・ホライズンズ


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