■ 吉田二美先生記念講演2007.7.11

太陽系の歴史において、天体の衝突現象は常に進化の鍵で、天体同士の衝突の結果、たくさんの小天体が生まれ、惑星表面にはそれらの小天体が衝突してクレーターを形成した。
風化・浸食の少ない月面には約40 億年にわたるこうした天体衝突の歴史が明瞭に残っている。
我々は月面クレーターと小天体のサイズ分布を調べ、月面の約38 億年前の古いクレーター群は現在の火星と木星との間にある小惑星帯に属する小惑星たちが、約38 億年前に太陽方向へ大量に落下して作ったことを明らかにした。

【参考】国立天文台ニュースリリースより
http://www.cc.nao.ac.jp/%7Etito/press/20050915/


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